「なぜセキュリティなんですか?」
「なぜプロジェクトマネジメントやアジャイルが好きなんですか?」
そう聞かれることがあります。
正直に言うと、私は「特定の業界」が好きだからこの仕事をしているわけではありません。
むしろ逆です。
どんな業界にも関われるから、面白い。
今日は、その理由を少し書いてみようと思います。
業界ごとの「お作法」がある
公共事業には公共のお作法がある。
医療には医療のお作法がある。
製造業にも、金融にも、教育にも、それぞれの文化と文脈がある。
言葉の使い方も違う。
意思決定のスピードも違う。
リスクの捉え方も違う。
外から見ると似ているようで、中に入るとまったく違う世界です。
その世界を知るのは、とても面白い。
でも――
そのすべてに共通して、必ず問われるものがある。
どんな業界でも外せない二つの軸
それが、
① 安全か?(セキュリティ)
② ちゃんと前に進むか?(プロジェクトマネジメント/アジャイル)
この二つです。
公共でも、医療でも、スタートアップでも、
どれほど業界が違っても、必ず問われます。
- 情報は守られているか
- リスクは管理されているか
- 計画は現実的か
- チームは機能しているか
- 進め方は健全か
この問いから逃れられる世界はありません。
私は、この「普遍性」が好きなのだと思います。
飛び地で関われるという感覚
業界特化型で、ひとつの分野を深く極めるプロフェッショナルも素晴らしい。
私はそれを本当に尊敬しています。
でも私は少し違う。
まったく違う業界に、飛び地で入り、
それでもプロとして関わることを楽しんでいます。
最初はその業界のことを深くは知らない。
でも、セキュリティの視点と、進め方の設計という軸は持っている。
だからこそ、
- その業界の文化を尊重しながら
- 足りない部分を補い
- 安全と前進を支える
という立ち位置で関われる。
このバランスが、私にはとても面白いのです。
セキュリティは「横断する言語」
セキュリティは、単なる技術ではありません。
それは、
- 信頼の設計
- 責任の所在の明確化
- リスクの可視化
という、どの世界でも必要な土台です。
公共なら説明責任。
医療なら患者の安心。
金融なら信用。
形は違っても、本質は同じ。
「守れているか?」という問いは、どの業界でも重い。
だから、私はどこに行っても会話が成り立つと考えています。
アジャイルは「進め方を整える思想」
一方で、どんなに正しいことを言っても、前に進まなければ意味がありません。
- 誰が決めるのか
- どう合意するのか
- どう改善するのか
- どう衝突をほどくのか
これが、プロジェクトマネジメントやアジャイルの世界です。
業界が違っても、「どう進めるか」という問いは共通しています。
私は、業界の専門家と並走しながら、
進め方を整える役割で関われると考えています。
正解を持ち込むのではなく、
進み続けられる仕組みを一緒につくる。
そこに面白さがあります。
違う文化に触れるという楽しさ
正直に言えば、毎回ゼロから学び直しです。
その業界の歴史。
価値観。
優先順位。
「なるほど、そういう考え方なんだ」と思う瞬間がたくさんある。
でもそれが、面白い。
同じ業界の中にいると見えなくなるものが、
外から入ると見えることもある。
逆に、自分の当たり前が通じないこともある。
その緊張感が、私は好きなのです。
横断するという生き方
私は、業界を固定した専門家ではありません。
セキュリティと進め方という軸を持ちながら、横断していく人間です。
それは、
「どこでも戦える」という自信ではなく、
「どこでも学べる」という楽しさ。
飛び地で関わる。
でも、ちゃんとプロとして役に立ちたい。
このバランスが、私には心地いい。
こういう取り組みが好きな人へ
もしあなたが、
- 特定の業界に閉じるより、横断したい
- 進め方を整えることに面白さを感じる
- 安全とスピードの両立にワクワクする
そんなタイプなら。
セキュリティ×アジャイルという組み合わせは、
とても相性がいい分野かもしれません。
業界は違っても、軸があれば飛び込める。
そして、飛び込むたびに世界が広がる。
私はこれからも、
安全か?
ちゃんと進んでいるか?
この二つの問いを携えて、
いろんな場所に関わっていきたいと思っています。